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小川郁子さん

 

 

今年の夏はとにかく暑かったですが、リオで頑張る日本選手に勇気をもらい、時間の許す限り、作家さんたちの工房へお邪魔させていただきました。

 

栃木、東京、石川、滋賀...素敵な人、素敵な作品との出会いがたくさんありました。

 

早速届いたものからご紹介させていただきます。

 

 

こちらは江戸切子の作家、小川郁子さんの作品です。

 

左右対称で連続性のある文様が一般的な江戸切子に対し、小川さんの作品は自由な発想のもとに作られた、流れるような大胆な構図が特徴で、余白の取り方もとても個性的です。

 

そのデザインは着物に通じる部分もありますし、60年代のエミリオ・プッチに通じるものも。

 

ガラスの色も青や赤だけでなく、緑、紫、そして黒やアンバーなどとても難しいカラーにも挑戦されています。

 

こちらのお皿の紫もきりっとしてカッコいい!

 

今、小川さんの工房でこの中皿に一目惚れした時の興奮を思い出しながらこのブログを書いております。

 

さて、小川さんのことは数年前から存じあげておりましたが、すでにとても人気のある作家さんであることや、東京へ行くチャンスがなかなか作れないことから、私にとっては遠い遠い「憧れ」であり、お取引きはできなくても「一度お会いして、江戸切子のお話を聞きたいなぁ」とぼんやり思う存在でありました。

 

ですので、念願かなってお会いできただけでなく、こうして作品をみなさまにご紹介できるなんて夢のよう...私は本当にラッキーです。

 

小川さんは大学在学中に、故小林英夫先生の江戸切子教室で江戸切子の面白さを知り、のちに職業として切子作家の道を目指します。しかしながら、大学卒業後に小林先生へ弟子入りを懇願するものの、初めのうちは断られ続けたそうです。

 

でも、小川さんは諦めません...何度も何度も先生のもとへ通い、お手伝いをこなしながら弟子入りを認められ、なんと9年間!江戸切子の技術はもちろんですが、言葉使いや生活態度なども厳しく教わったそうです。

 

小林先生の話をされながら涙ぐむ小川さん。

 

江戸切子の弟子として、人生の弟子として、公私ともに先生を心から慕い、先生亡き後は切子作家として立派に独り立ちしている...私は小林先生ほど幸せな師匠はいないと思いました。

 

小川さんが弟子入りした当時は、江戸切子の業界全体としては低迷期中の低迷期だったそうです。

 

しかし、本当にいいものには跡を追う人が必ず現れます。私はギャラリー掌をやっていてそのようなドラマティックな光景を何度も見てきました。小川さんはご自身のことをとても謙虚にとらえてらっしゃいますが、私は切子の世界に新しく射した一筋の光だと思ってます。

 

三代続く江戸っ子であり、江戸を愛し、切子作家としてまい進する小川さんの背中を見失わないよう、私も一生懸命彼女を追いかけたい。

 

この作品を見ながら心から思いました。

 

 

江戸切子中皿「雪」(紫) 小川郁子   
(直径約19.5.cm 高さ約2.8cm 70,200円)

 


この商品は当店オンラインショップにてご購入いただけます。
 

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