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坐辺師友




前回「しばらく雨が続きそうです」と申し上げたのですが、結局関西はその後ほとんど雨が降らず、やっとこの週末の一日だけが梅雨らしいお天気となりました。全国的に雨少ないですよね…雨の被害も怖いですが、こうなると農作物への影響や今夏の水不足が心配です。

さて、今日は角有伊さんのだるま椀のご紹介です。

4月に輪島にある工房でいろいろとお話をお聞きし、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。

角さんは作り手としてだけでなく、評価する側の目線もちゃんと持ったとてもバランスのいい方です。お父様が輪島塗の世界を変え、道なき道を夢中で切り開いた方だとしたら、角さんは一歩引いたアングルから全体をクールに見ている、といった印象でしょうか。

そして、偉大な父親の跡を継ぐプレッシャーは計り知れないものだと思いますが、それ以上に角偉三郎の息子であることをとても誇りにされている...きっと素敵な親子関係だったのでしょうね。角さんの言葉の端々にお父様への敬意が込められていて、ちょっとうらやましくなりました。

角さんの作品は健康的で何よりも実用性を感じる漆器です。こちらのだるま椀も決して手に取った時に緊張が走るような感じではありません。「まぁ、堅苦しいことは抜きにして楽しくやりましょう!」と語りかけてくるようなフランクさがあります。

本来輪島塗は「地の粉」と呼ばれる珪藻土と漆を混ぜたものが下地に塗られており、木目やロクロをひいた跡は見た目ではわからなくなっているのですが、だるま椀は漆だけを丁寧に塗り重ねることで、あえて木目やロクロ目の美しさを残しております。

そこが他の輪島塗との一番の違いになります。美しい蒔絵が施された輪島塗も素晴らしいですが、健やかでどんな器ともうまく調和する角さんの漆器は、今の食事情によく合った、とても現代的なものだと思います。そして、どの作品にも角さんがお父様から受け継ぎ、守り続けている強いこだわりが込められており、そのクオリティの高さはお使いいただく中で必ずご理解いただけると思っております。


かの魯山人は「坐辺師友」という言葉を愛用しました。

自分を取り巻く環境こそわが師であり友である。だから自分のそばにはいつもいいものを置きなさいと。

この言葉通り魯山人は優れた美術品を日常に用い、自らの審美眼を鍛えました。

このだるま椀も毎日の食卓はもちろん、リビングでアイスクリームをいただいたり(溶けにくくてとてもいいですョ)寝室でくつろぎながら好きな飲み物をいただいたり...といつもそばに置いておきたくなるような親しみやすさがあります。

人生のよき友として…ぜひお選びください。


だるま椀(小・赤) 角有伊   
(直径約9.5cm 高さ約7.2cm 21,000円)


この商品は当店オンラインショップにてご購入いただけます。

「GALLERY掌 オンラインショップ」


商品のお問い合わせは
info@gallery-sho.com までお願いいたします。

豆ごはん




空梅雨かな?とすこし心配していたのですが、今日あたりからはしばらく雨の日が続きそうですね。

ところによっては激しい雨になるようですので、みなさまくれぐれもお気を付けください。


さてさて、こちらは伊藤さんのめし碗になります。

昨日は豆ごはんを盛り付けてみました。

以前は豆とお米を最初から一緒に炊き込んでいたのですが、最近は塩ゆでした豆を炊き上がったごはんに混ぜ合わせてます。この方が豆にしわが寄らず、色鮮やかに仕上がりますョ。

この方法にしてから息子もよく食べてくれるようになりました。小さな子供の食欲はけっこう視覚的なものが左右しますので(ちょっとでも見栄えが悪いと食べてくれません…)ここのところビシビシ鍛えられています。

そして何より、つたない私の料理をいつも器が助けてくれます。

こちらのめし碗もごはんがよく映えて、そしてほんとうに使いやすい!

女性にも優しい、持ちやすいサイズになっております。


白磁めし碗 伊藤明美 

(直径約11.3cm 高さ約5.4cm 3,150円)

この商品は当店オンラインショップにてご購入いただけます。

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My dream!



私にはギャラリーを始める前から「いつかお目にかかりたいなぁ」と思い続けている方がいます。

陶芸家、古陶磁器のコレクター、日本美術史の先生…

漆芸家の角偉三郎さんもその一人でした。

私が偉三郎さんの作品を初めて見たのは大阪、北浜にある古美術店...そこはとても格式のあるお店だったのですが、ショーウインドウに飾られたモダンな漆のお椀に目が留まり、思わず店内へ。

古丹波の壺や古い時代の能面に囲まれながらも、全くひけを取らない堂々とした偉三郎さんの漆器に私はとても心を惹かれました。その時のことは今でもよく覚えています。

それからは、偉三郎さんが沈金の技法を使った絵画的なパネルを作る分野で活躍されながらも、最終的には人々の生活に根ざした漆器作りの道を選ばれたこと、輪島塗の世界に一石を投じ「工芸界の革命児」と呼ばれる方であることなどを知り、知れば知るほど「いつかほんの少しだけでもお会いできたら…」という気持ちが強くなっていったのでした。

しかし残念なことに、偉三郎さんは私が初めて作品を拝見した翌年に亡くなられ、その夢はかないませんでした。

その後数年して私はギャラリー掌を始めますが、納得いくものに出会えず、漆器のお椀については取り扱いがないまま月日が流れました。和食器のお店をやりながら、漆のお椀を置いていないというなんともバランスに欠けた状態だったのです。

ところが最近になって偶然、偉三郎さんのご子息である有伊さんがその跡を継がれていることを知り、輪島へ飛んでいきました。

その工房へお邪魔し、有伊さんがお父様と仕事をされていた職人さんや信頼できる新しい職人さんとともにしっかりと工房を守られていること、その作品が確かな出来栄えであることをこの目で確かめ、有伊さんの作品を扱わせていただくことをお願いいたしました。

たくさんの素敵な漆器の中から、今回はもっとも使いやすそうなこちらの合鹿小椀などをいただいてきております。


こうして、私の夢のひとつは少し違う形ではありますが実現しました。

諦めなければ、ずっと思い続ければ、いつかきっと夢はかなう。私はこのことを今回の経験を通して学びました。

やっと見つけた大切な漆のお椀…有伊さんの作品については少しずつ、時間をかけて丁寧に書いていこうと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。  
               
            

              

合鹿小椀(赤) 角有伊   
(直径約12.3cm 高さ約7.7cm 22,050円)

この商品は当店オンラインショップにてご購入いただけます。

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Soba-choko



英語ブログ、6月の記事をアップいたしました。

どうぞよろしくお願いいたします。

GALLERY掌の英語ブログ
http://englishblog.gallery-sho.com/


今月はこちらの藤吉さんのそば猪口を取り上げました。

蓑と笠をまとった三人が船を曳いているのですが、このうしろ姿がかわいい!

とても情緒のある大好きな作品です。


染付船曳文そば猪口  藤吉憲典
(直径 約7.5cm  高さ 約6cm 3,990円)


この商品は当店オンラインショップにてご購入いただけます。

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